災害時におすすめのランタン
前回はランタンの種類についてご紹介させていただきました。
今回はさらに災害時に役立つランタンについて紹介したいと思います。
選んだ理由についてもあわせて掲載するので、選ぶ基準の1つとしてもらえたら嬉しいです。
災害時にはLEDランタン!
LEDランタンとは?
LEDランタンは乾電池や充電池で使用できる、最も手軽に使えるランタンです。
ガソリンなどを燃焼させないので屋内でも使えるランタンになります。
また、懐中電灯と同じような使い方なので初心者でも扱いやすいランタンとなっています。
LEDランタンが災害時におすすめな理由
災害時にはライフラインが止まり、避難所や自宅での避難生活が考えられます。
夜、家の中で明かりが欲しい時にガソリンやガスのランタンを使用すると火事の原因にもなりかねません。
また、小さいお子さんがいる場合はランタンで火傷してしまう可能性もあります。
災害時だからこそより安全に使えるものが必要だと僕は思います。
そう考えると災害時の明かりはLEDランタンしかないと思うのです。
LEDランタンの種類
LEDランタンにも種類があり、充電式と乾電池式に分けられます。
それではそれぞれの特徴について説明していきます。
充電式ランタン
充電式のランタンは充電池にリチウムイオン電池を使用しています。
リチウムイオン電池とはモバイルバッテリーと同じもの充電池です。
なかでも充電式であればUSB出力が付いているLEDランタンをおすすめします。
ランタンに充電された電気でLEDを灯すこともでき、さらにはスマホの充電もすることができるからです。
1つのランタンで2つの使い方ができるのは防災グッズの省スペース化にも効果があります。
充電式ランタンを選ぶときにはUSB出力が付いている製品がおすすめだと思います。
僕自身も充電式のランタンをキャンプで使っています。
バッテリーとしても使えますし、容量も大きく重宝しています。
乾電池式ランタン
乾電池式なら単3電池のランタンをおすすめします。
LEDランタンは光量が高い単1電池を使用したランタンが主流です。
しかし、僕は単3電池のランタンをおすすめします。
その理由は次のとおりです。
1.光量が低くても災害時には困らないため
2.単3電池は使用用途が幅広くいろんな器具に使用できるため。
3.各家庭に単3電池は必ずあるため
さらに詳しく
それでは詳しく説明します。
1.光量が低くても災害時には困らないため
災害時、ランタンが必要な場合とは周囲が停電していて光がない状態です。
人間の瞳は瞳孔を開くことで少ない光でも周囲が見れるようになります。
この瞳孔は光に敏感で一瞬で明るいところに出たり、暗闇に切り替わると
瞳孔が追い付かず、しばらく周囲が見えなくなります。
例えばトンネルの出入口なんかで起きる現象がそうです。
単1電池のランタンは光量が多く明るく照らしてくれますが、
光源が視界に入るととてもまぶしく感じ、周囲が見えにくくなります。
それに伴い、単3電池は光量が少なくぼやッとした明るさですが、
瞳孔への影響も少なくストレスなく使用できるからです。
2.単3電池は使用用途が幅広くいろんな器具に使用できるため
単3電池はテレビのリモコンや目覚まし時計など幅広い製品に使用されています。
そのため、ランタンのために単1電池だけを購入する必要もありません。
普段から多めに単3電池を用意することで日常生活へも利用でき、
災害時にもすぐに利用することができます。
3.各家庭に単3電池は必ずあるため
単3電池は日常生活でも使われる頻度が高い電池です。
自宅で使用頻度が高い = みんなも使っている可能性も高い
そのため、災害時にもし自宅の単3電池が無くなった時でも、
近所から譲ってもらえる可能性があります。
このことから主流となっている単1電池よりも単3電池のランタンが災害時には有効だと思っています。
有名なGENTOSからも単3電池で使えるランタンが発売されています。
また、ランタンの明るさが弱く作業が出来ないということであれば、ヘッドライトを追加で準備してください。
ランタンを持って作業すると片手がふさがれて作業できなくなります。
ヘッドライトにすることで両手を開けることができさらに安全に移動や作業が出来るようになります。
まとめ
LEDランタンにも特徴があるため、自分自身のライフスタイルや備蓄品とも照らし合わせながら準備ができると良いと思います。
LEDは点灯寿命40,000時間ともいわれているため、球切れの心配もなく電源さえ確保できれば災害時にも明かりが手に入ります。
災害が来る前にもう一度防災グッズを確認してみてはいかがでしょうか。
ランタンの種類💡
新型コロナによって3密回避のためにキャンプが大賑わいのようで、
逆に3密になるんじゃないかというほどのキャンプブームが加速してますね!
さて今回はキャンプでも災害時でも使えるランタンについて紹介させていただきます。
種類の確認
ランタンとは持ち運びできるライトのことを指し、
皆さんもランタンといえば、ゆらゆら炎が燃えているイメージが強いのではないでしょうか。
そんなランタンにも種類がいくつかありますので、今回はその種類について紹介していきます。
種類としてはこの3つになります。
1.ガソリンランタン
2.ガスランタン
3.LEDランタン
どんな特徴?
それでは、それぞれのランタンの特徴について紹介していきます。
1.ガソリンランタン
ガソリンランタンはホワイトガソリンを燃料にして光を発生させるランタンです。
他のランタンよりも最も明かりが強く、光量が安定しているのが特徴です。
ただし、定期的なメンテナンスが必要で手間がかかってしまいます。
逆にこのひと手間によって愛着がわくということでキャンプ好きに愛用されている種類のランタンになっています。
2.ガスランタン
ガスランタンとはLPガスなどのガス燃料で明かりを灯すランタンのことを指します。
ガソリンランタンは燃料をランタンタンクに入れて使いますが、
ガスランタンは燃料となるガスカートリッジを装着して使用するランタンです。
カートリッジの取り外しも簡単で、初心者でも使用しやすいのが特徴となります。
ただし、使う前にはマントルを空焼きするなど、準備が必要となるランタンです。
3.LEDランタン
乾電池や充電池で使用でき、最も安全で手軽に使えるのがLEDランタンです。
LEDランタンは他のランタンとは違い、燃焼しないので屋内でも使えます。
場所を気にすることなく使えるので1つでも持っておくと重宝します。
最近ではリーズナブルなものも販売されているので、初めてのランタンとしておすすめのランタンです。
ただし、他のランタンに比べて光量が少なく、暗く感じてしまいます。
まとめ
改めて3つのランタンの特徴を整理しましょう。
種類 |
メリット |
デメリット |
ガソリンランタン |
・ 他のランタンよりも最も明るい ・ 光量が安定している ・ 外気温の影響を受けにくい |
・ 事前準備やメンテナンスが必要 ・ 高価なものが多い ・ 燃焼器具なので屋内では使えない |
ガスランタン |
・ LEDランタンよりも明るい ・ ガソリンランタンより扱いやすい ・ 特別なメンテナンスは不要 |
・ ガスカートリッジ(OD缶)の値段が高い ・ 燃焼器具なので屋内では使えない ・ 外気温や気圧の影響を受けやすい |
LEDランタン |
・ 屋内で使用できる ・ 電池さえあれば使用可能 ・ リーズナブルな価格の物もある ・ 特別なメンテナンスは不要 |
・ 光量が弱い |
ランタンには主に3種類あり、それぞれ長所と短所があります。
どんな使い方をするか、メンテナンスが好きかどうか、と使う人によっておすすめのランタンが変わってきます。
購入を考えている方は比較表を見ながら自分自身にあったランタンを見つけてみてはいかがでしょうか?
感震ブレーカーでしっかり避難
東日本大震災から10年、3月20日には宮城県沖で震度5強の地震もありました。
宮城県沖の地震も東日本大震災の余震であると気象庁も発表しました。
今後も日本に住んでいくには切り離せない地震ですが、
地震の二次災害として発生しやすい通電火災についてみなさんはご存じでしょうか?
通電火災とは?
地震により発電所からの電気が一時的に遮断され、電気が復旧した時に起こる火災のことを「通電火災」といいます。
1995年の阪神・淡路大震災の時には冬の震災ということもあり、
地震によって倒れた電気ヒーターに電気が流れることによって通電火災が多く発生し、
これ以降 通電火災についての関心が高まりました。
その後の電気ヒーターには転倒時に電源が切れるよう、転倒スイッチも付けられるようになりました。
ヒーターの対策では不十分!?
電気ヒーターには転倒時の電源遮断スイッチがつけられていますが、
電気が通電している以上、火災が発生する可能性をゼロにすることはできません。
この通電火災を防ぐために、自宅の全電気を遮断するための感震ブレーカーというものが販売されています。
感震ブレーカーとは?
地震を検知すると自動で電気を遮断するブレーカーのことを「感震ブレーカー」といいます。
工夫を凝らした感震ブレーカーが各メーカーから発売されていますが、
今回はパナソニックの感震ブレーカーについて紹介します。
パナソニックの感震ブレーカーは震度5強を検知すると自動で電気を遮断してくれるブレーカーです。
そのため、
避難するときも電気ブレーカーの切り忘れを防止することができます。
このブレーカーは地震を検知したら商用電力(東京電力など電柱からの電力)が通電していようが・停電していようが関係なく遮断します。
すぐに電気を遮断することもできますし、屋内の人が逃げるための時間を想定して地震を検知してから3分後に遮断する設定もできます。
それによって、
焦らずに身の安全確認や避難の準備ができます。
建物から避難しても確実に自宅の電気を遮断することができるのでブレーカーを気にすることなく避難に集中することができるのです。
パナソニックの感震ブレーカーはカタログでは16,500円の値段となっています。
しかし、これ1つで通電火災を確実に防ぐことができます。
国も感震ブレーカーに注目している
また、国が定める内線規程という電気の指針では平成28年より住宅への感震ブレーカーの設置が推奨されています。
今後の新築住宅においては感震ブレーカーが標準的になってくるかもしれません。
まとめ
通電火災を避けるには電気の遮断しか方法はありません、
自然災害からは逃れられませんが、意識することで自然災害に対応して乗り越えることは可能です。
地震に備え、通電火災を防いでくれる「感震ブレーカー」に興味を持っていただけたらと思います。
避雷器で雷も一安心
雷はいつの時代も怖いものです。
子どもの頃は雷様にへそをとられるといわれて隠していた記憶があります。
大人になってからはへその心配はなくなりましたが、
雷によって家電製品が壊れてしまうことのほうが心配になります。
そんな方のために住宅でも設置できる避雷設備について紹介したいと思います。
簡単に取り付けられる避雷器
それはスマートコスモ!
家電製品の故障
雷が自宅に落ちるのはとても低い確率です。
それでも家電製品が故障してしまうことがあります。
その原因となるのが雷によって発生する「雷サージ」です。
雷サージというのは落雷によって発生し、
配線や電子機器へ瞬間に加わる異常な過電圧や過電流のことをいいます。
この異常な過電圧により家電製品などが壊れてしまうことがあります。
直撃雷や雷サージによる電子機器の故障を防ぐために設置されている設備を避雷設備といいます。
避雷設備の中でも今回は住宅にも取り付けられる避雷器についてご紹介します。
避雷器って意外と簡単
避雷器と聞くとごっつい機械を想像しますが、
パナソニックから販売されている住宅用避雷器はとてもコンパクトで簡単に取り付けることができる避雷器です。
取付にはパナソニックのスマートコスモという分電盤でないと取付はできませんが、
住宅用の避雷器としては手軽に取り付けることができる製品となっています。
パナソニック BQX81 8,100円(カタログ値)
この避雷器は雷サージが発生し自宅へ侵入した時に活躍します。
宅内の家電製品へ流れる異常電圧をこの避雷器で受け止め、地面へ流し宅内への侵入を防ぎ、家電製品をしっかり守ります。
※取り付けには電気工事士という国家資格が必要となります。
街中でも避雷設備はあるの?
街中にも避雷設備はよくあります。
雷が落ちやすい超高層ビルだけかと思いきや、意外と身近なところに設置されています。
というのも避雷設備の設置については法律で定められ、設置しなければならない建物が決められているのです。
建築基準法では高さ20m(7階建ビル相当)を超える部分を電撃から守るために避雷設備の設置が義務付けられています。
そのため、7階以上の建物の上の方にはよ~く見ると避雷針が取り付けてあります。
7階以上の建物に設置義務が発生するため、ほとんどの住宅には設置されることはありません。
マンションですと建物を管理するビルオーナーに設置義務が求められるため、
住宅用の避雷器などは知らない人が大多数です。
もし興味があれば避雷器の設置も検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに…
雷のエネルギー
雷の電圧はおよそ1億ボルトとされています。
ピカチュウを1,000匹集めて10万ボルトを発生した電圧と同じ大きさになります。
仮に、
落雷時の電圧を約1億ボルト、電流を20万アンペアと仮定した時、
雷のエネルギーは200億キロワットになります。
この200億キロワットは、一般家庭の約50日分のエネルギーと同じ大きさです。
どうにかして雷のエネルギーを貯められればエネルギー問題は解消されるかもしれませんね。
雷警報ってないの?
2019年の台風19号や2020年の九州豪雨など近年大きな災害が続いています。
災害が続いているので気象警報を注意してる人も多いのではないでしょうか。
さて、そんな気象警報でも気になる点が1つ
「雷警報」って聞いたことありますか?
大雨警報や洪水注意報は聞いたことあるけど雷警報って聞いたことある?
実は「地震・雷・火事・おやじ」でもあげられる雷には注意報しかないんです。
そのことについてちょっと調べてみました。
雷は局所的で警報にできない!?
まずは警報と注意報について気象庁のHPを見てみました。
警報とは、重大な災害が発生するおそれのあるときに警戒を呼びかけて行う予報
注意報とは、災害が発生するおそれのあるときに注意を呼びかけて行う予報
参考:気象警報・注意報の種類
雷も短時間のうちに何度も落雷するなら、
警報を出したほうが良いんじゃないかなとも思います。
しかし、
これは雷の特性から警報を出すことが有効ではないという理由からなのです。
雷が発生してる時って?
雷警報を出すことが有効ではないという理由については、
雷の特性から見ていくとだんだんわかってきます。
雷は
・局地性が強い
・一過性で場所を限定しにくい
・基準値を定められない
この特性を持っています
・局地性が強い
雷が発生している場所は上空に積乱雲が発達している場所が多いのですが、落雷地点は積乱雲よりも局所的(極小の点)であり範囲が特定できない
・一過性である
積乱雲は上空の風向きによって刻一刻と移動・変形していくため雷が鳴っていても短時間でその地点から移動してしまう
・基準値を定められない
大雨警報などは時間雨量など基準値を定めることができますが、
雷の場合は落雷の数そのまま災害の大きさに結びつけることができません。
例えば1回の落雷で火災が発生することもあれば複数の落雷でも火災が起きないこともあります。
以上のように複数の特性から雷については
警報には当てはまらず、
注意報でしか発表できないといった理由で「雷警報」がないのです。
注意報でも侮れない!
ちなみに、
雷注意報は積乱雲の発達により予報するので、「警報ではないから大丈夫」
とは思わずに雷の音が聞こえる時には安全な屋内へ避難することが大事です。
雷が落ちたのはどのあたり?
キーワードは「340m/s」
雷の日は電気を消してよく雷観察してます。
電気を消すと雷の形が見えるので意外と楽しめますよ!
さて、この雷ですがピカッと光ってからゴロゴロと音が聞こえるまで時間差があると思いませんか?
皆さん経験していると思いますし、中学校の理科の授業でも思い出がある人もいると思います。
速さの違いがズレを生む
なんで時間差が生まれるのか
それは「音速」「光速」とそれぞれの速さがあるからです。
音速 いわゆる 音が伝わる速さ (マッハともいいます)
→ 空気の影響によりますがおおよそ 340m/sです。
光速 光が伝わる速さ
→ 空気の影響をほぼ受けず 約30万km/s です。
1秒間に30万km進むというのは1秒で地球を7周半する速さです。
この音速と光速の差によって落雷地点から離れれば離れるほどズレが生じ、
そのズレた時間によって落雷地点との距離が導き出せます。
光った瞬間から音が聞こえた時間をカウントしそこに音速をかけた地点が落雷地点です。
たとえばピカッと光ってから3秒後に音が聞こえたときは
3秒 × 340m/s = 1,020m ≒ 1km先の地点に雷が落ちたと計算できます。
これで雷までどのくらいの距離があるかが計算できます。
雷は音が聞こえるだけで危険!!
雷鳴が聞こえる範囲は落雷が起きてもおかしくない場所でもあります。
雷は一瞬で落ちてくるので直撃なんてしようもんなら
「雷が鳴った時、お前はもう死んでいる」 by ケンシロウ「北斗の拳」
という北斗の拳状態になります。
そのため音が聞こえてきたら安全な屋内へ避難して雷が収まるのを待ちましょう。