日本最古のコンクリート電柱
日本で一番古いコンクリート電柱をご存じでしょうか?
その電柱は北海道は函館、函館山のふもとにあります。
実際に行ってみた写真がこちらです。
この電柱は大正12年(1923年)に建てられました。
この函館に残っている電柱は日本最古のコンクリート電柱として有名です。
高さ10m、
底辺が47cmの四角形、
上辺が19.5cmの四角形、
角錐形(かくすいがた)という珍しい形の電柱です。
現在では工場で作られた電柱を建てていますが、
当時はその技術がなく、電柱を建てる現場でコンクリートを打設する
「現場打ち工法」で建てられました。
当時、海風吹く函館では火災が頻繁に発生していました。
そのころから耐火建築が増え始め、電柱もその流れにのって木柱からコンクリート柱に変化していきました。
設置された当時から今日まで98年間
コンクリート柱の耐用年数はおおむね40~50年と言われていますが、
それでもなお、現役として街の移り変わりを見守り続けている珍しい電柱です。
同じ形の電柱が昭和46年(1971年)に撤去されましたが、
平成8年に北海道電力の計らいで昔と同じ形の電柱に建て替えれられました。
この2本が建物を挟んで建てられているため夫婦電柱と呼ばれています。
函館を訪れた際には最古の電柱に触れてみてください。
ちなみに、日本最古の電柱は以前「タモリ倶楽部」でも取り上げられ、一時話題になりました。