押印廃止!そもそも押印って何??
様々な届出に今まで印鑑を押す行為が必要となっていました。
最近では必要性を考え、押印を見直す動きとなっています。
では押印や署名のそれぞれの違いについてご存じでしょうか。
氏名の書き方の違い
署名 とは 自分の氏名を自ら手書きで書くいわゆる「自書(サイン)」のこと
記名 とは 署名以外の方法で自分の氏名を書くこと
例えば
- 氏名を彫ったゴム印を押す
- ワープロで氏名を打つ
- 他人に氏名を代書してもらう
これは全て「記名」となります。
このように自分で氏名を書くかどうかで呼び方が異なります。
では印鑑を押す行為についてはどうでしょう?
結局は書き方
よく捺印・押印と言われますが、それぞれ意味が異なります。
捺印 とは 「署名捺印」という言葉が省略されたことば
押印 とは 「記名押印」という言葉が省略されたことば
どちらも「印鑑を押す行為」という部分では同じ意味です。
しかし、氏名の書かれ方によって呼び方を変えています。
それぞれ法律上の効力としては次のようになります。
捺印(署名捺印) > 署名のみ > 押印(記名押印) > 記名のみ
法律上の第一原則は「署名」であり、第二原則が「署名に代わるべき記名押印」
という順序になります。
役所の申請などには記名押印以上が求められていましたが、
近頃の社会情勢から押印が見直され始めました。
これもマイナンバーカード普及に伴う電子サインや業務の効率化によるものです。
国としてもマイナンバーカードの普及を狙ってのことでしょう。
押印廃止の狙い?
今後は住民票などの証明書関係はマイナンバーカードを使って発行することとなり、
役所での証明書自動発券機化から始まり、
コンビニでの発券化、
その後はネット申請での宅配、
最後はネットですべての手続きが完結する時代を迎えるんじゃないかなと思います。
実際に確定申告は電子申請化され、書面申請よりも簡単に短時間で行えます。
これに伴い税務署職員による入力業務も減り、より効率的となった結果、
職員の勤務時間短縮も図られています。
押印廃止が何を意味するのか...
時代は少子高齢化社会、
現役労働人口が少なくなっている中での業務効率化
ゆえに
押印見直しからの電子化というのは今後の少子高齢化社会に対して
働き手が少ない中でも順応していくための第一歩ではないかなと考えています。