電柱って意外と深いんです。
街中で見かける電柱
普段何気なく道路脇に建っている電柱
その電柱はなぜ倒れないのでしょうか?
今回はこんなことを簡単にご紹介します
さて
電柱と言えばコンクリート製の円柱です。
発電所で作られた電気を各家庭で使えるようにするため、
雨の日も風の日も毎日送電ケーブルを支えています。
普段は気にしない電柱でも私たちの生活に必要不可欠な設備となっています。
こんな電柱ですが、交通事故では車がぶつかっていたり、
台風の時には強風で揺れているのを見たことがあるのではないでしょうか?
ここで共通なのは「電柱はなかなか倒れない」ということです。
コンクリートだから倒れない?
と言う理由もありますが、実は電柱が倒れない理由は
地上に見えていない部分 = 地下部分 に理由があるのです。
電柱の設置方法については国交省が定める工事標準仕様書と言うもので定められています。
そこには
「全長の1/6以上の長さを根入れする」と記載されています。
1/6ってどのくらいの長さ?
設置する場所や、取り付けるケーブルの本数によっても全長が異なりますが、
よく住宅街などで目にする電柱には全長15mのものが使われています。
15mの電柱で考えてみると全長の1/6の長さとは2.5mになります。
計算式 : 15m ÷ 6 = 2.5m
1/6の長さを埋めなければならないため、電柱の下には2.5m地下に入っていることとなります。
成人男性よりはるかに深い位置まで電柱が埋まっています。
電柱が簡単に倒れない理由は見えない部分にしっかりと存在しているからなんです。
穴を掘るのも専用機械で
電柱を2.5m埋めるのには人の手で掘ったら時間がかかりすぎて作業が進みません。
そのため、建柱車(アースオーガ)という専用の工事車両を使います。
建柱車に取り付けられているドリルを地中に刺し回すことで、
一定の大きさの穴を掘ることができます。
電柱を建てる時には建柱車が必ず必要となりますので、
街中で工事している所を見かけたら建柱車を探してみてください。
また、取り外された電柱には地中に埋まっていた部分に土が付いています。
その長さを確認することでどのくらい埋められているのかも一目でわかります。