親子の時計で時を刻みます
みなさんは「親時計」「子時計」という言葉をご存知でしょうか。
例えばオフィスや駅にある時計は親時計・子時計である可能性が高いです。
一般家庭でも使われている時計と同じ形をしていますが、
実はあの時計は自宅で使っているような時計とはちょっと違うんです。
今回は親時計と子時計についてご紹介します。
親時計と子時計とは?
親時計とは
時刻表示の基本となる信号を作り、子時計に送信して子時計を動かす時計です。
時刻表示システムの中心になります。
子時計とは
親時計からの信号を受けて親時計と同じ時刻を表示する時計です。
親時計からの信号がなければ正しい時刻が表示できない時計となります。
親時計で時刻を設定すると繋がっている全ての子時計が親時計と同じ時刻を刻みます。
これが親子時計のシステムです。
親子時計のシステムって必要な場所あるの?
どんな場所に親子時計のシステムが必要なのか…
それは複数の時計を同じ時刻で表す必要がある場所に必要となります。
その代表例がみなさんが通ったことのある学校です。
学校の時計は全て同じ時刻でなければなりません。
授業の時間・休み時間それぞれ子供たちが見て何の時間なのかを確認します。
その時計が所々でズレてたら休み時間が短くなったりしますよね。
それを避けるために学校に設置されている時計は全て同じ時刻でなければなりません。
そのため学校では親子時計と言うシステムを採用し1つの親時計で学校全体にある数十個の子時計を管理しています。
電波時計を使わないの?
今だったら電波式時計があるじゃないかと言う疑問も出てくるでしょう。
電波時計は電波を受信して誤差を修正し、正確な時刻を表します。
ただし、
電波時計の特徴ともいえる電波はコンクリートなどの障害物に弱いという特徴を持っています。
コンクリート造の建物で電波時計を使うと、場所によっては電波を受信できずに時刻がずれてしまいます。
そのため電波時計の方が今は主流ですがコンクリート造の建物等には不向きで、
今でも親子時計と言うシステムは学校やビルに採用されています。
学校の他にも様々なところに使われています。
さらには駅の時計であったりビルの屋上付近に設置されている大きな外壁時計も親時計と子時計のシステムが使われています。
親子時計は時刻がズレたとしても親時計を修正してあげることによってすべての時計の時刻を直すことができます。
それゆえ、外壁時計など高所や立ち入りが難しい場所の時計は子時計となっています。
電波時計が有利な場所もあります。
逆に公園などにある時計塔はコンクリートによる電波の障害を受けないため電波時計が採用されています。
街中で目にする時計はそれぞれの長所短所を理解して、取付場所に適応させながら利用する人々に正確な時刻を表しています。
時計塔ってやっぱり高い
ちなみに時計塔は安いものでも70万円
高いものでは370万円と言う値段がありますので意外と高い時計なんです。