35歳リーマンのまったりブログ

キャンプやDIYについて紹介します。

バリアフリーとユニバーサルデザイン

バリアフリーユニバーサルデザインの違いをご存じでしょうか。

 

それぞれの意味

 

昔からバリアフリーという言葉がありましたが、

最近ではユニバーサルデザインという言葉も出てきて混同している方もいるのではないでしょうか?

この2つの言葉は似ているようで違うことを表しています。

 

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車いす

バリアフリーとは

 

バリアフリーとはその名の通りバリア「障害物」フリー「自由・制約がない」という単語から成り立ち、障害物の制約がないことを表しています。

これは「障害物を無くす」という意味ではなく、障害物が存在している所に工夫をこらして障害物を乗り越えられるようにするという、

障害物の存在ありきの考え方になります。

 

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スロープ

ユニバーサルデザインとは?

 

ユニバーサルデザインは1985年にアメリカのノースカロライナ州立大学の建築家ロナルド・メイス氏によって提唱された考え方です。

彼の考えたユニバーサルデザインとは国籍・年齢・障害の有無に関わらず「できるだけ多くの人が利用できるようにデザインすること」が原則となっています。

 

ユニバーサルデザインの7原則

 

ユニバーサルデザインには7つの原則があります。

  1. 誰でも公平に利用できる「公平性」
  2. 使いやすい方法を選べる「自由度」
  3. 使い方が簡単で直感的にわかる「単純性」
  4. 欲しい情報がすぐに理解できる「明確さ」
  5. ミスや危険につながらない「安全性」
  6. 無理なく使える「体への負担の少なさ」
  7. 使いやすい広さや大きさがある「空間性」

7原則については岡山県のHPがイラスト共に掲載されていてとても分かりやすくなっています。

 

www.pref.okayama.jp

 

例えば・・・

 

建物の段差がとても分かりやすい例です。

段差があるときに車いすの方のためにスロープを設けたとします。

これは段差という「バリア」を乗り越える=「フリー」にするために設けられた

バリアフリーです。

ユニバーサルデザインでは、だれにでも使いやすいようにするため、

もとから段差のない建物の設計を行い、車いす以外の方にも障害が存在しないようにします。

これがバリアフリーユニバーサルデザインの違いです。

 

ロナルド・メイス氏も障害を持っていた

 

バリアフリーという考え方は提唱した建築家のロナルド・メイス氏も障害を持っていたことがきっかけとなりました。

大学在学中に当時はまだバリアフリーも浸透していなかった建物では車いすを使用している彼には利用できない施設があり、キャンパス施設の利用が制限されていたそうです。

このような経験から、彼は「誰もが不自由なく利用できる施設が必要」と考えたのだと思われます。

 

建物から全てのモノへ

 

ユニバーサルデザインはもともと建築設計の考え方でしたが、それが今では様々なモノにも浸透してきています。

ロナルド・メイス氏もこのような世界を望んでいたのでしょう。

これからもユニバーサルデザインがさらに浸透し、だれもが不自由なく利用できる社会が進んでいくといいですね。