ゴールデンカムイとSDGs
持続可能な社会の目標として
「SDGs」が世界中で謳われています。
個人的には過去に遡ると
持続可能な社会は実現できていた
と考えてしまします。
というのも、
最近気になって読み始めた
ゴールデンカムイから読み取る
「アイヌ民族」が今後の世界の
キーパーソンなのではないか
と感じているからです。
ゴールデンカムイとは?
北海道出身の野田サトルさんによる
マンガです。
日露戦争後、
明治末期の北海道を舞台にした、
金塊をめぐるサバイバルバトル漫画です。
金塊を見つけ出すためあらゆる人々が
生死をかけて強奪バトルを繰り広げていく
物語となっています。
この強奪バトルには
アイヌ民族も関係するのですが、
この作中で描かれているアイヌ民族の
価値観や文化がとても新鮮で
ストーリーとは別の形で惹きこまれます。
カムイとは神
アイヌ語で神のことをカムイと言います。
アイヌ民族は自然界における様々なものに
神が宿ると考えています。
ヒグマ・キツネ・シャチなどの動物の他、
火・水・雷・月など人間が抗えないものに
神が宿っていると考えられています。
動物では
ヒグマ → キムンカムイ
キツネ → ケマコシネカムイ
シャチ → レプンカムイ
自然では
火 → アペカムイ
水 → ワッカウシカムイ
雷 → カンナカムイ
月 → クンネチュプカムイ
この点は「八百万の神」という言葉と
似ていますね。
カムイは同等
カムイと言っても全て崇め奉るという感覚
ではありません。
全ての生に敬意を払う気持ちを持つために
カムイという名称を使用しているのでは
と感じています。
狩って食事しています。
しかし、狩りで得られた獲物については
肉や毛皮や骨も生活に取り入れ
余すことなく全て使用しています。
また、
狩った動物も全て持ち去るのではなく、
一部は山の動物への感謝として残し、
他の動物の餌となるように、
自然と共存する生き方をしています。
人間は自然に生かされている
人間は自然に生かされているという価値観を
持っているのがアイヌ民族なのかなと感じました。
それゆえ、
アイヌ民族は必要以上の食料は採取せず、
生態系を尊重して生活しているため、
持続的に長く繁栄していたのだとも感じました。
これがゴールデンカムイから読み取った
SDGsとのつながりです。
アイヌ民族は縄文人に近い
遺伝子的な話になると、
日本人が固有で持つハプログループY染色体
そのなかのハプログループD1a2aは
日本列島以外ではほぼ確認できない
との報告もあります。
そのため、
ハプログループD1a2aは
縄文人特有の遺伝子とも言われています。
さらに、
Y染色体におけるD1a2aの構成比をみると
本土日本人は30%
琉球民族は50%
アイヌ民族は85%
と日本固有でありながら、
となっています。
このことからも
考えられています。
SDGsはアイヌに習う?
持続可能な社会というのは
本当に必要なものを必要な分だけ取得する
という価値観が主流にならないと
訪れないのかなと思います。
所有欲や独占欲によって
資本主義社会が形成され、
近代化によって
自然環境の破壊・汚染が進み
現在はターニングポイントに到達している
と感じています。
人間とは何なのかという点を
思い返すきっかけとして
ゴールデンカムイを読んで
アイヌ民族の文化に触れ合うのが
初心者の僕にとっては
良いスタートとなりました。
アイヌについて知りたい方や
狩猟について知りたい方にとって、
ゴールデンカムイはおススメです!
オードリーの若林さんも夢中になったマンガでもあります。
マンガを通してまた少し知見が広がりました。
※マンガから読み取って書いているので事実と異なる可能性があります。