グルグルはみんなのため~
街を歩いているとコンクリートミキサー車を見かけたりしませんか?
ミキサー車はいつもタンク部分がぐるぐる~
あれ、なんで回っているのか気にした事はありますか?
ぐるぐる回転させているのは
コンクリートの強度を最大限にするため!
なんです。。。
さて、今回は皆さんの身近にあるコンクリートの豆知識を紹介していきます。
固いコンクリートを回してるの?
実はタンクの中にはドロドロになった液体状のコンクリートが入っています。
コンクリートは砂利・砂・セメント・水を合わせてできています。
セメントが固まることによってコンクリートが固くなり強い強度が生まれます。
コンクリートはすべての材料が均一に混ざり合わないと強度が出ません。
それぞれの材料は、比重が違うため、
運搬時の振動によって砂利などは下へ沈み、水は上に浮き上がってしまいます。
このような状態を分離といいます。
水に油が浮いてしまうのもこの比重の差による現象です。
材料が混ざらずに分離してしまうとコンクリートの強度が出なくなってしまいます。
それゆえに、工事現場へ向かっているミキサー車は必ずタンクを回転させています。
コンクリートなま一丁!
材料に含まれているセメントは水を加えると科学反応を起こします。
その化学反応によってセメントが固まるのですが、
反応してから2時間で固まる性質を持っています。
目的地の工事現場へ到着するまではタンクをぐるぐる回して
常に材料を均一に保たなければなりません。
この特徴があるため現場では「生(なま)コンクリート」 と呼んでいます。
通称「生コン」ってやつです。
時間との勝負!ゆえに綿密な計画を!
コンクリートは混ぜてから2時間で固まってしまいます。
そうです、コンクリートを工事現場へ運ぶのには時間制限が強制的に発生してしまいます。
固まったコンクリートでは工事現場で使うことはできません。
そのため、コンクリートを打設する時には次のような点を計画段階で把握します。
工場から2時間以内に勝負を決めなければならないため、何ヶ月も前から綿密に計画されて出荷されています。
都市部や山間部にもコンクリート工場を目にしたことはあるんじゃないでしょうか?
それはこのような時間的制約があるため、2時間以内に到達できる場所に工場を設置しているのです。
街中でミキサー車を見かけたときには
みんなが利用するビル建設のため、今日も活躍してるんだなと感じてみてください。