感震ブレーカーでしっかり避難
東日本大震災から10年、3月20日には宮城県沖で震度5強の地震もありました。
宮城県沖の地震も東日本大震災の余震であると気象庁も発表しました。
今後も日本に住んでいくには切り離せない地震ですが、
地震の二次災害として発生しやすい通電火災についてみなさんはご存じでしょうか?
通電火災とは?
地震により発電所からの電気が一時的に遮断され、電気が復旧した時に起こる火災のことを「通電火災」といいます。
1995年の阪神・淡路大震災の時には冬の震災ということもあり、
地震によって倒れた電気ヒーターに電気が流れることによって通電火災が多く発生し、
これ以降 通電火災についての関心が高まりました。
その後の電気ヒーターには転倒時に電源が切れるよう、転倒スイッチも付けられるようになりました。
ヒーターの対策では不十分!?
電気ヒーターには転倒時の電源遮断スイッチがつけられていますが、
電気が通電している以上、火災が発生する可能性をゼロにすることはできません。
この通電火災を防ぐために、自宅の全電気を遮断するための感震ブレーカーというものが販売されています。
感震ブレーカーとは?
地震を検知すると自動で電気を遮断するブレーカーのことを「感震ブレーカー」といいます。
工夫を凝らした感震ブレーカーが各メーカーから発売されていますが、
今回はパナソニックの感震ブレーカーについて紹介します。
パナソニックの感震ブレーカーは震度5強を検知すると自動で電気を遮断してくれるブレーカーです。
そのため、
避難するときも電気ブレーカーの切り忘れを防止することができます。
このブレーカーは地震を検知したら商用電力(東京電力など電柱からの電力)が通電していようが・停電していようが関係なく遮断します。
すぐに電気を遮断することもできますし、屋内の人が逃げるための時間を想定して地震を検知してから3分後に遮断する設定もできます。
それによって、
焦らずに身の安全確認や避難の準備ができます。
建物から避難しても確実に自宅の電気を遮断することができるのでブレーカーを気にすることなく避難に集中することができるのです。
パナソニックの感震ブレーカーはカタログでは16,500円の値段となっています。
しかし、これ1つで通電火災を確実に防ぐことができます。
国も感震ブレーカーに注目している
また、国が定める内線規程という電気の指針では平成28年より住宅への感震ブレーカーの設置が推奨されています。
今後の新築住宅においては感震ブレーカーが標準的になってくるかもしれません。
まとめ
通電火災を避けるには電気の遮断しか方法はありません、
自然災害からは逃れられませんが、意識することで自然災害に対応して乗り越えることは可能です。
地震に備え、通電火災を防いでくれる「感震ブレーカー」に興味を持っていただけたらと思います。