夏の風物詩「セミ」
夏も近づいてきましたこの季節になるとだんだんセミが鳴き始めていきますね。
今回はセミについて少しご紹介します。
夏の虫の代表格「蝉(セミ)」
僕も夏生まれということもあって、好きな昆虫は「セミ」です。
セミはアブラムシ目セミ科に属していてアブラムシと同じ種類に分類されています。
主に木の内部を流れている樹液を餌としています。
樹液を吸う時には鋭い口を木に刺し込み、樹液を吸って栄養補給をしています。
この針状の鋭い口はアブラムシ目の特徴でもあります。
セミの鳴き声で時期が分かる
セミと言っても 種類もたくさんあります。
夏の始まりを告げるのは高くか細い声で鳴くニイニイゼミです。
また、気温が高まり夏真っ盛りの時期にはクマゼミ・アブラゼミ・ミンミンゼミが忙しなく鳴いています。
夕方の気温も落ち着き、秋風が混じるようになってきた頃にはツクツクボウシ・ヒグラシの声が響き渡り夏の終わりを迎えます。
セミの泣き声は暑い夏の季節の中でも、少しずつ季節が移り変わっていることを感じさせてくれます。
鳴くのはオスのみ
ただしここで鳴いているのはオスだけです。
というのもセミの腹にはオスとメスともに「腹弁(ふくべん)」と言う器官が備わっています。
しかし、オスの腹弁は大きくて大きな音を鳴らすことができますが、メスの腹弁は小さく音を鳴らすことができません。
ですので、鳴いているセミがいたら「オスだな!」と判別することができます。
恐怖!セミ爆弾!
また、夏の朝にはたまにセミが仰向けになっていることを見かけます。
これはセミ爆弾と言って、近づくものにジジジーッと鳴いて驚かせる効果を持っています。
このセミが仰向けになっている状態=通称:セミ爆弾というのはひとつ理由があります。
夜中に光に向かって飛んできたセミがガラスに当たり、気を失ってひっくり返ったまま朝を迎えているのだそうです。
なんとも可笑しくも悲しい現象...
セミ爆弾の対処法
それでも対処する方法はあります。
仰向けになったセミの脚を観察してください。
脚を開いている → 生きている
脚を閉じている → 死んでいる
脚の開き方によって生きているか死んでいるかが分かります。
脚が開いているときは生きているためセミ爆弾の可能性が大いにありますので、近くを通る時には注意が必要です。
ただ、勇気のある方はセミが生きていたら近くの木に留まらせてあげてください。
また元気に飛んでいくと思います。
たまには身近な昆虫に目を向けて
このような話は先日書店で衝動買いしてしまった本「昆虫学者の目のツケドコロ:著 井手竜也」に書いてあります。
興味があったら読んでみてください。
夏休みの自由研究にも役立ちそうな本です。
今年もまた暑くなりそうですがセミたちが元気に鳴いてくれることを期待しています。